携帯電話のSIMロック解除について
iphoneを使ってからというもの、スマートフォンの威力を肌で感じている。
そんな中発表された掲題のニュースが気になったので、調べた内容をメモしておく。
まず、SIMロックが解除されるとどうなるのか。
■ユーザ目線
・通信業者(キャリアー)を気にせず端末を使える(好きなキャリアーのSIMカードを使用する)
・端末と通信が分かれることで、好きな機能を、好きな料金で使えるようになる
■メーカー目線
・端末メーカーは、キャリアーごとに端末を作る必要がなくなる
・世界と同じ方式になることで、市場が広がる半面、競争にさらされることになる
現状でSIMロックを解除するにはクリアしなければならないいくつもの壁があるようで、代表的なものはimodeに代表される各キャリアーの通信方法?が全く異なることのようだ。
つまり、ドコモの携帯にソフトバンクのSIMカードを入れても、使える機能は音声電話くらいで、imodeやインターネットは全く利用できないということ。
これをクリアしないと、つまり共通方式のデータ通信方法を確立しないと、SIMロックは出来ないんじゃないだろうかと。
賛成が多いような印象を受けるSIMロック解除だが、以外と問題の根は深い印象を受けた。ただ、日本のメーカーが海外市場に出ていくためにはSIMフリー化必須であるということは分かった。
SIMフリーの海外スマートフォンが日本で使える日が来た
SIMロック解除はメーカーとキャリアの関係を変える - 不動衡一郎 -
え? これが政治主導? - 松本徹三 -
記事を読んでいるにあたって、日本と海外のモバイル市場にはもう一つ大きな問題があることが分かった。
それが、携帯電話が使用している周波数帯の問題だ。
(以下一部転載)
日本は、第2世代(2G)の携帯電話で「PDC」という日本独自の規格を採用した。この時、欧州では「GSM」という統一規格が採用され、SIMカード(利用者を特定するカード)を取り替えれば同じ端末をどこの国でも使えるようになった。その結果、規模の経済が大きくなり、欧州メーカーが世界をリードした。
日本でも第3世代(3G)になって世界統一の標準規格となったが、使う周波数が海外とは違うため、日本の端末が海外で売れない状況は変わらず、最大の成長市場である中国からすべての日本メーカーが撤退してしまった。
つまり3Gという同じ規格を持ってしても、周波数が異なれば日本メーカーに不利な状況は変わらないという訳だ。
携帯電話は3.9Gとか4Gとか言われる時代に移っていくが、政府には海外メーカーに日本市場を開けるよりも、周波数の統一から日本メーカーが海外に展開できる環境を作ってもらいたいと感じた。
ではでは、今日はこのへんで。