今週気になった記事 2010/03/22
・iPS細胞、がん治療への応用研究が加速 東大や理研
新型万能細胞(iPS細胞)をがんの治療に応用する研究が活発化してきた。東京大学はがん患者の弱った免疫細胞からiPS細胞を作って増やし、再び免疫細胞に育てて患者に戻しがんを攻撃させる研究を進める。
東京大学の中内啓光教授と金子新助教らは血液中の免疫細胞の中核をなす「T細胞」を健康な人から採り、3〜4個の遺伝子を入れてiPS細胞を作製。これにたんぱく質などを加え、再びT細胞を作ることに成功した。がん細胞を攻撃する働きに関連した遺伝子も、元の細胞と同じであることを確認した。
⇒専門的な部分は分からんが、患部を摘出しなくてもいい時代が来るのであれば大歓迎だ
・日本発、世界規格へ結束 電気自動車充電器、トヨタなど協議会
トヨタ自動車、日産自動車、東京電力などを中心とする158社・団体が、電気自動車(EV)の普及に欠かせない急速充電器の規格統一を目指す協議会を 15日に発足させた。自動車、電力のほか、流通、商社といった幅広い業種の企業が参加。「オールジャパン」で、日本発の技術規格の世界標準を目指す。ただ、同様の技術は欧州や米国勢も開発、普及に力を入れている。将来のEV時代を見据えた主導権争いが激しくなりそうだ。
⇒世界標準になるためには、何が必要なんだろうか
・小さな市町村、交付税厚く 総務省、基準改定へ。小泉改革前に逆戻り
総務省は2010年度の地方交付税配分で、人口10万人未満や人口が急減した市町村への配分額を増やす。総務省令に基づく普通交付税の配分基準を8年ぶりに見直す。財政力の弱い小規模な自治体などを支える狙いがあるが、効率化を目指した構造改革路線の転換が鮮明になる。
交付税は所得税や消費税など国税5税の一定割合を地方に配分する仕組み。10年度予算案には前年度比1.1兆円増の16.9兆円を計上した。総務省が国が保障すべき標準的な財政需要と税収など収入額の差額を計算し、都道府県と市町村への配分額を決めている。
⇒収支はどうするんだろうかと心配になりました
・クロマグロ禁輸否決、流通・外食ひとまず安堵
ワシントン条約締約国会議の委員会で、大西洋・地中海産のクロマグロの国際取引を禁止する提案が当初予想を覆して否決されたことを受け、飲食店や流通業者からはひとまず安堵(あんど)の声が上がった。
クロマグロは「本マグロ」とも呼ばれる高級品。2008年の大西洋産クロマグロの日本への供給量は約2万トンで、日本で出回る同種の量の半分を占める。同海域のマグロ資源を管理する国際機関、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)は昨年、2010年の漁獲枠を前年比4割削減すると決定。過去最大の削減幅で飲食店も対応を急ぐ。
⇒下記ブログは現状の分析ができていておもしろいと思った
本当は喜んではいられないクロマグロの話: 極東ブログ
ワシントン条約の報道において、日本のメディアは国民に何を隠したか - 勝川俊雄 公式サイト
・東芝など企業連合、インド都市整備受注へ 政府が側面支援
東芝、三菱重工業、日立製作所、日揮を中心とした日本の企業連合は、インド政府がデリー―ムンバイ間で進める4都市のインフラ整備事業を受注する。次世代送電網「スマートグリッド」や水道事業などを手掛ける。横浜市と北九州市もリサイクル事業の運営主体として参加する。新興国のインフラ需要は先進国の受注競争が激しく、劣勢が目立った日本も政府の支援姿勢が強まってきた。
経済産業省が23日、公募に応じた10の企業連合のうち、技術力などを勘案して4連合を正式に選ぶ見込み。4つの企業連合にはNECや京セラ、東京電力、東京ガスなど計17社が参加。外国企業ではシンガポールの大手水処理会社ハイフラックスが加わっている。今回の案件について政府は「最大限支援する」(直嶋正行経産相)構えで、貿易保険の付与や国際協力銀行(JBIC)の活用なども検討する。
・20年度の食料自給率50%に上げ、農水省が基本計画素案
農林水産省は今後10年間の農政の在り方を示す「食料・農業・農村基本計画」の素案をまとめた。焦点の食料自給率については現在の41%から2020年度に50%に引き上げる目標を設定。現行計画で掲げた45%を上回る水準とした。農家への直接支払いである農業者戸別所得補償制度などで1兆円程度の公費を投じ、自給率向上を目指すとしているが、実現へ向けた課題は多い。
08年度の41%から年平均で約1ポイントずつ上げないと達成できない計算。自給率は安価な農産物の輸入増を背景に長期低落傾向に歯止めがかからず、自民党政権では目標年次の先送りを繰り返してきた経緯がある。
自給率向上のエンジンとして掲げたのが、民主党の看板政策の一つである農業者戸別所得補償制度。同制度は生産費が販売価格を上回る赤字分を政府が補てんする内容で、10年度からコメを対象に全国で先行実施する。
・エネルギー自給7割に 2030年目標、政府の基本計画案
国のエネルギー政策の指針になる「エネルギー基本計画」の骨子案が固まった。日本の政府や企業が海外に保有する資源権益も含む広義のエネルギー自給率を 2030年に7割に引き上げる。国際間の資源獲得競争が激しくなるなか、原子力発電所の増設や稼働率引き上げなどでエネルギー安全保障を強化する。原発などエネルギー産業の海外進出も支援。金融面の支援拡充のほか、電力やガスなど業界の枠を超えた合従連衡を促す。
⇒原子力発電所の建設力をもっと向上させて、海外でももっと受注していって欲しい
・マクドナルド、全店で「DS」使いバイト研修 専用ソフト開発
日本マクドナルドは2010年中に全店のアルバイト研修用に任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を導入する。専用ソフトを開発し、研修時間は従来の半分にできるという。扱い慣れたゲーム機を用いることで効果を高め、アルバイトを早期に現場で働けるようにする考えだ。
年内に全店(2月末時点で約3700店)にDS2台程度と、自社開発した専用の研修用ソフト「eSMART(イースマート)」を配備する。ソフト開発費用を除く導入費用は2億円前後になるとみられる。
⇒マックでバイトしたくなった。まぁ、誰かがeSMARTをネット上にあげてしまうだろうけど
・電通とソニー系、携帯向けクーポン券配信を事業化
電通とソニー系のフェリカネットワークス(東京・品川)は今秋、テレビCMや新聞広告などを通じて消費者の携帯電話にクーポン券を配信する新事業を始める。消費者はワンセグ放送の信号などを通じてクーポンを入手できる。スーパーのPOS(販売時点情報管理)システムとの連動により、消費者がどの広告を見て店頭でクーポンを使ったかを分析できるようにする仕組み。広告効果を確かめたいスポンサーの需要に対応する。
「ピットポン」と呼ぶ新サービスでは「おサイフケータイ」として普及する非接触IC技術「フェリカ」を活用する。テレビCMやインターネットのサイトのほか、新聞広告などでは表示された2次元バーコードを携帯のカメラで撮影すればクーポンを取り込める。携帯をスーパーなどの店頭に持参し、読み取り機にかざすことで特定の商品を割安で買える。
⇒分かりにくい広告効果をデータとして見えるようになるのは、非常におもしろいと思った
・法人税下げ、公約に 内閣府副大臣「30%切る水準で」
内閣府の大塚耕平副大臣は21日のテレビ朝日番組で、法人税率の引き下げについて「参院選のマニフェスト(政権公約)で、何らかの方向感を出した方がいい」と強調した。具体的には法人税の実効税率(現在約40%)の水準に関して「少なくとも30%を切るところまで持っていきたい」と、大幅な税率引き下げが必要との考えを示した。
一方で消費税の税率は、次期衆院選までに議論をすべきだと区別した。引き上げる場合には「10%台の半ばのどこかで決めないといけない」との考えを示した。
⇒20%台が世界の主流になりつつあり、シンガポールは18%にまで下がっている。日本市場の価値をあげるためにも法人税の引き下げは頑張って欲しい
・気象庁、日本各地で黄砂が広がると発表
気象庁は、中国の華北地方で大規模な黄砂が観測されたため、21日にかけて日本でも各地で黄砂が広がる恐れがあると発表した。同庁によると、黄砂は西日本では20日夜にも飛来し、21日には北海道を除く全国で広がる見通し。場所によっては見通しのきく距離が5キロ未満となり、洗濯物や車への砂の付着が目立つこともあるという。
黄砂の原因(wikipediaより転載)
主な原因としては、降水量の変化や積雪面積・積雪期間、黄砂の飛来経路の変化などが大きいとされている。しかし、中国での砂漠化や乾燥化も増加の原因だとされている。2007年の時点で中国の国土面積の18%、約174万km3が砂漠と化しているが、過剰な放牧や耕地拡大などの農業の問題、生活や経済の問題がその原因とされており、環境問題としてとらえられる場合もある。中国政府や地方政府が土地の乾燥化に拍車をかけるような政策をとるなどして、乾燥地域の拡大につながっているとの指摘もある一方、黄砂の影響を受けている韓国や日本なども、木材や農産物の輸入などを通して間接的に関わっているとの見方がある。
⇒wikiを読んでて、氷河期から黄砂が飛来していたことには驚いた。黄砂には酸性雨を中和する作用もあるため、地球の循環には必要なのでは?と思っていたが、中国の写真を見て大量なのはさすがに嫌だと思った
中国で黄砂現象、北京市内も一面黄色に - Ameba News [アメーバニュース]
たまたま上記記事のリンクを見たらぞっとした記事があったので、紹介
ひよこを丸ごと食う精力剤 マオジーダンは諸刃の剣 - Ameba News [アメーバニュース]
自分を含むチャレンジ精神が旺盛な方、海外の食事の際は気をつけて下さい。
CSSの優先度についてのTips
ここ2週間程もやもやしていたものが、解決したのでそのメモ。
ブログを眺めていて、デザインをちょっとだけ変えたいなんてことはよくあることだと思う。
そう思う度に、ネットから検索してきたCSSはコピペして難を乗り切ってきたのだが、ここ最近何故か変更されないといった事象が続いていた。(ブラウザにもよる?)
きっと、このブログで使用してるテーマのせいなんじゃ?と思って諦めていたのだが、たまたま検索しているうちに原因が分かった。
CSSの!important宣言だ。
と、カッコよくいってみても細かいことは全く分からないのだが、CSSの優先度は下記のようになっているらしい。
- style属性に記述する
- head要素内にstyleタグを作成し、そこに記述する。
- head要素内にlink要素で外部スタイルシートファイルを設定する
で、今までコピペしていたのが2で、使用してるテーマは3のためコピペで足りていたのだが、今回設定したいCSSには!important宣言がされているらしく、そのためコピペしたCSSが無視されていたようなのだ。
そのため、こちら側も対important用に「!important」を宣言した所、力の均衡が保たれ、変更が反映されたのであった。
詳細は下記などを参考にして下さい。
!importantによる優先度の変更 - CSSの書式 - HTML/XHTMLで使うCSS入門
ではでは、このへんで
ホワイトデーのカップルの多さにOIOIについて考えてみた
忙しくて下書きに眠ってた記事を公開。
先週日曜のホワイトデーの時の話です。
有楽町で乗り換えだったので、イトシアの地下でケーキを買おうとマルイに入っていったのですが、そこかしこがカップルだらけでどんだけ儲かってんだと単純に気になってしまいました。
ので、OIOIについてちょっと考えてみました。
そもそも、OIOIってどうして丸井って読むの?シンボルマーク的なもの?(誰か知ってる人いたら教えて下さい)
まぁ話を戻すとして、OIOIについて考えてみようと思います。
丸井は小売って認識なので単純に売れた金額が売上として考えてみます。
- 商品の中で比重が大きそうな価格帯は5000円〜15000円くらいだと思うので購買客の使用金額はだいたい1万円くらい
- 買う人も買わない人もいるので、4人に1人買うとすると来客数に対する平均使用金額は2500円
- 開店時間は11:00〜21:00の10時間
- 1時間当たり1000人(3秒に1人くらい?)は多そうで、100人では少ないので、1時間当たりの来客数を500人とすると10時間で5000人
- 5000人で一人当たり2500円だと、1250万円の売上になる
以降は実際のデータを確認。
2008年のデータですが、有楽町マルイ初年度の来店客数1350万人で売上高は237億円なので、客単価は1755円なのであまり差はないですが、来客数の推定が甘かったですね。
初年度で話題性があったと考えられるので、一年間の来客数を1000万人とすると、単純計算で一週間で18万人弱は訪れていることになる。そこに土日の方が平日よりも5割程多いと考えると、土日は一日で3.4万人程来客している計算だ。
つまり、営業時間が1日10時間と考えると1秒に約1人来店している計算!
そりゃ人が多いと感じるわけですね。
ちょっと話を戻して、
3.4万人で来店客に対する単価が2000円だと一日の売上は6800万円で、丸井の2008年の小売実績ベースの営業利益率は、0.3%なので、実際の営業利益は約20万円。
1時間換算すると、2万円の利益になる。そう考えると、利益を出すのは大変なことだと感じた。
個人的には、物ではなく価値を売る方向に進んでいきたいと強く思った夜でした。
今日はこのへんで
※追伸:ディズニーランドは2パーク合計で1日平均7万人(2008年度)のようです(OIOI有楽町店の倍)
気になった記事 2010/03/14
週後半で気になった記事のまとめ。
・人口の雷で、キノコ豊作
「雷の多い年はキノコが豊作」という言い伝えがあるが、人工的に落雷した状態をつくりだしてキノコの収穫を増やす研究が行われている。
シイタケに適度な電圧をかけることで、収穫量が倍増する実験結果も出でおり、他の野菜への応用も視野に入れて、実用化が期待されている。
メカニズムは解明されていないが、キノコの菌糸が分泌する成分が、高電圧で一度下がった後、大幅に増加することが分かっている。専門家は、強い刺激で危機を感じた菌糸が子孫を残そうと成長を促進すると考えている。カイワレなどでも発芽が早まるという実験結果を確認。
⇒生産性を上げる技術を作っていくことが、日本が目指す姿だと思う
・茨城空港、開港
国内で98番目となる茨城空港が開港された。着陸料が成田や羽田より4〜5割程安いことで「空港は遠くても低料金で旅行をしたい」人の需要を取り込む名目で作られた茨城空港だが、現在の定期便はアシアナ航空のソウル往復便とスカイマークの神戸往復便のみ。
成田・羽田の発着枠増加や国内便と国際便の内外分離も崩れつつある中で、企業誘致や観光振興など需要の掘り起こしは必須だ。
⇒茨城航空は国土交通省管轄のようで、概算事業費は約220億円のよう。黒字になることを願うが、空港も拡大・縮小を柔軟にやっていく必要があるのでは
・電気自動車普及で、ヒートアイランド現象緩和
23区内を走る全車両のうち83%を占める乗用車や小型貨物車などが全て電気自動車に変わると仮定すると、都市部の3〜4割の排熱量の削減が見込まれるようだ。これにより、東京23区の夏の気温が最大0.4度下がるという。
これは、東京ドーム400個分の敷地を緑化したのと同等の効果だという。今後の電気自動車の展開が期待される。
⇒如何に自動車の排熱量が代え難いものかが分かりますね
・企業年金の積立、2012年より不足分負債に一括計上に
国際会計基準化に伴い、上場企業が社員の年金や貸借金の支払いに備えて積み立てるべき学の不足分の計上方法が変わる。
2012年の3月期から積立不足額を全額、負債として計上する。多額の積み立て不足を抱える企業は自己資本が減少して財務が悪化する。
企業年金の給付水準や、年金資産の運用手法見直しにつながる可能性がある。
⇒IFRS絡み?それとも、JALの問題からの波及?ともあれ、財務状況にインパクトはありそう
今週前半で気になった記事 2010/03/10
iphoneを使い始めてから、RSSリーダーの秀逸さに目を輝かせていた日々が続いていたが、
(こんなに便利なのに今まで全く使ったことありませんでした。。。)
やはりニュースを知るには新聞が一番効率的だとあらためて感じた。
新聞が効率的だと思う理由は、
①媒体自体が大きい = 一度に収集できる情報が多い
②見出しや配置で、情報の取捨選択が容易
③見出しのおかげで、インパクトがある(記憶に残りやすい)
ただし、RSSリーダーを使い始めてからというもの大量の情報をインプットできるようになったので、まだ使ったことがない人はぜひお勧めしたいものの一つである。
RSSリーダーについては、下記を参照
今更だが、RSSリーダーを使ってみた
前置きはこのへんで、今週前半で気になった記事
・ミドリムシをバイオ燃料に
長さ約0.1ミリメートルの体にある油分を取り出してバイオ燃料にすることを検討しており、航空機向けの原料として使用を予定している。既に、ミドリムシの量産技術を確立しており、農地がなくても原料を効率的に生産できる点で注目が集まっている。
単位面積あたりの生産量は、サトウキビを大きく上回り、プールや池があれば大量生産が可能。
・NTT、通信時のみ電源ONになる技術を開発
通信機能を備えた電化製品が常時稼働になっているため、日本全体の消費電力を押し上げている。そのため、消費電力を減らす開発が相次いてでいる。東芝も携帯やカーナビの近距離通信時の消費電力を減らす回路を試作している。
通信機能を有した製品の家庭の消費電力は4%を占め、省エネ技術の実用化が急務になっている。もし東芝の回路が実用化されれば、約10万世帯分の年間消費電力量を削減できる想定。
・NTTデータ、グループ会社国内8割削減
グループ81社の統合を進め、2012年までに約8割減らす方針。企業のIT投資抑制で、業務システム構築の受注単価が下落し、営業利益率が低下してきているため。
利益率が低い国内グループ会社を集約し、固定費の削減し、利益を確保しやすい体制とする。
・有力外資、相次ぎ日本撤退
ミシュランは7月に日本での生産をやめ、韓国の現代自は乗用車の販売を中止。カナダの燃料電池大手も撤退と、2009年の対日直接投資は前年比の55.7%減。
日本から新興国への投資先シフトが鮮明で、日本は法人税の緩和や規制緩和で投資環境を改善する必要がある。だが、政府の方針は見えておらず、日本がグローパル企業の投資対象からはずれていき、経済が低迷する危険性が大いにある。
・新作映画、劇場公開中にTV配信
電通系で映画情報サイトを運営するマイシアターは、劇場公開中の新作映画を家庭に配信する事業でジュピターテレコムと提携する。公開の半年後から発売していたDVDなどのパッケージソフトの売れ行きが鈍っており、映画館が少ない地方を中心に自宅で高画質の映画を見る需要が伸びると判断した。独立系の作品を中心に月一本の頻度で確保し、1200円前後で配信する予定。
人を怒る時は、自分を棚にあげて怒れ
この前のエントリでも書いているが、ここ最近人を育てることに頭を悩ませてる。
成長して欲しいと強く思っているが、そんな簡単には成長してくれないし、
バックグラウンドも違えば思考パターンも違うのでしょうがないと思っていても、
それでも、期待値を求めてしまう自分がいる。
ただ、そう思い悩んできたこの一週間で分かったことは、
自分の考えがまだまだ甘かったってことだ。
本当に成長して欲しいと思ってると自分では思っていたが、それはまだまだ願望レベルだった。
早く成長してくれるといいなぁ
と、こんな具合。育ててるつもりなのに、正直責任感に欠けていたと思う。
現状を変えるには、まず自分から変えなきゃだめだという結論に至った。
何が何でも成長させる、と。
器用じゃないんだから、育てるってことにちゃんと向き合う必要があるんだ、と。
なので、とりあえず、2つのことを相手に対して真摯に行おうと思う。
■やること
①どんな厳しい時でも気を配ること(相手のためなら自分が嫌なことでもやる)
②自分の方法や考え方をもっと見せて、相手が考え終わるまで待つこと
失敗すればまた方針転換をすればいい。
本気で面倒を見ようと思った、今日の昼間だった。
今読んでる本で、ユングのシャドー(影)という概念が今までの自分を理解するのにしっくりきたので書いておこうと思う。
シャドーとは、自己認識の反面の自分、無意識下の自分のこと。
人が、ある生き方をしてきたということは、その半面の生き方をしてこなかったということ。
つまり、その半面の生き方を切り捨ててきたといえます。
すると、その半面は無意識下へと追いやられることになります。
完璧な人などいないので、その反面も自分になるわけです。
無意識なので気づきませんが、捨ててきたその生き方を自身は否定しているのです。
ただ、自身が無意識で否定している生き方をしてきている人もいます。そして、その他者を否定する時、自分の影(シャドー)も否定しているのです。だからこそ、余計に感情を乱すのです。
だからこそ、自分は怒るのが苦手なのだと思った。
自分は非常に甘い人間なので、甘いという部分ではどんな人にも似てしまうわけだ。
我儘で、怠惰で、ルーズで…、甘ちゃんの全ての要素が当てはまると思います。
そんな自分なので、他者に否定の感情を持った時きっと自己を否定することになると無意識で分かっていたのだと思います。
この事に気付いた時、自分主体ではなく、相手主体で考えないと成長させられないと感じたわけです。
そんな時に思いだしたのが、会社の本部長が何気なく言っていた言葉です。
「人を怒る時は、自分を棚にあげて怒れ」
その時は「どんだけ上からだよ」と思いましたが、今回その意味が分かったような気がしています。(他にも意味があるのかも分かりませんが)
何はともあれ、精力を尽くしてみます。
補足ですが、シャドーは悪いものというわけではありません。
意識と無意識は必ず互いに必要なもので、そのバランスは常に調整されています。
また、シゃドーは自己を変革していくために最も必要なものとなりえることができます。
そう、俗にいう反面教師ってやつで、嫌いな人・物からこそ、学ぶものが多いってことですね。
今日はこのへんで。
リーダーになる人の たった1つの習慣
今回もレビュー。
- 作者: 福島正伸
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2008/10/29
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企業を目指す全く異なる3人が、最終課題として一年間だけ赤字カラオケ店を経営する話。
簡単で読みやすいが、人という部分に着目して、経営がどんなものであるべきかを問う内容。
各々が絶望に打ちひしがれ、自分の弱い部分に向き合い、人とは何か、仕事とは何か、
経営は何かを学び、自分に足りないものを学んでいく。
エピグラムにある通り、会社の人間関係をよくしたいと思っているのなら読んでみていいと思う本。
以下まとめです
□成功者から学ぶべきことは、うまくいかないことをなぜ諦めなかったのかということである
□部下が動いてくれなくても、上司は部下を信じ、そして自分を信じて行動し続ける
□人を育てるというのは、人をやる気にさせることである
□人はあらかじめどこであきらめるかを決めている
□今の心の状態は、今の人間関係を映したものである
□もっとも大きな壁とは、自分の感情という壁である
□本当の戦略とは、みんなが勝つ戦略である
□どんな仕事であっても、そこから得られる最高の報酬は感動である
□経営で一番大切なことは、そこで働くすべての社員・スタッフが、その持てる可能性を最大限に発揮して、
助け合いながら、万難を排してビジョンの実現に向かうこと
□人を育てるノウハウ「メンタリング」の3つのポイント
①自分が見本になること(相手が見ているもの(自分)を変えることで、相手を変える)
②相手を信頼すること(他人に期待するのではなく、自分自身に期待して、自分から変わり、受け入れる必要がある)
③相手を支援すること(壁を取り払ってやるのではなく、困難に挑んでいく勇気を与えることが支援)
人を育てるということがいかに大切で、難しいかを簡単に分からせてくれた本でした。
ちゃんと人を育てられる人に、早くなりたいです。
今日はこのへんで。